頭痛不眠慢性疲労多汗症
頭痛、微熱、だるさ…どこの病院に行っても異状なしと言われ続けた15年
34歳・女性(東京都)[63]
「異常ありません」
15年間、どの病院に行っても、どの診療科目を受診してもこの言葉しか返ってきませんでした。
「気のせいじゃない?」
頭痛、微熱、だるさ…様々な辛さを訴えても、誰にも分かってもらえませんでした。
これらの辛さの原因が15年前の頚椎捻挫にあるとは、全く考えたこともありませんでした。
そしてこの15年間の辛さが、約2ヶ月の通院・入院によってここまで回復することも、全く考えてはいなかったのです。
15年続いている体調不良。この夏、症状が一層重くなりました。
頭痛、大量発汗、倦怠感、不眠、風邪症状…これらをはじめとする10以上の様々な症状に悩まされていました。
食事以外は起きていることもままならず、15年間続けてきた仕事も休職を余儀なくされ、退職すら考えていました。
しかし、「15年間も頑張ってきた仕事を辞めるなんて」そんな思いもあり、また、少しでも辛さが軽減されれば、とも考え、私は東京脳神経センターの受診を決意したのです。
「頚性神経筋症候群」そう院長先生に診断いただいたのち、治療がス タートしました。
最初の週は1日おきに、翌週からはほぼ毎日通院しました。
鍼などの治療を受け、 2週間を過ぎたころ、風邪症状がないこと、風邪をひきにくくなっていることに気がつきました。
あまりの体調不良のため、通院以外はほとんど家に引きこもっていた私が、友人と食事に行ったのもこのころです。
通院して3週間を迎えたころ、入院の打診がありました。
「香川かぁ、遠いなぁ…」正直そう思いました。
しかし、「長いこと苦しんできたんだ。ゆっくり治しておいで」との夫の言葉に背を押され、私は入院を決意しました。
入院生活が始まりました。鍼治療等、様々な治療メニューをこなしていく日々の始まりです。
入院して3~4日は先に述べた頭痛等の症状が続いており、早くも焦りを感じていました。
しかし、入院生活6日目に、少し症状が軽くなったのでは?と思うようになりました。
これまでの私は、天候の悪い時に頭痛等の症状が強く出ていました。とても体を動かせる状況ではありませんでした。
ところがその6日目は朝から雨。しかしながらこれといって「辛い」とは思わなかったのです。
「こんなに強く押すんですか?」
院長先生に思わずそう叫んだことのある私が、今では気持いいと感じるようになったのですから。
月が変わりました。私の入院生活ももうすぐ1ヶ月を迎えるころでした。
その日も院長先生の診察の日でした。
今日はどうかな?治療を続け、自分の体調に手応えを感じていたころです。
「退院してかまいませんよ。」院長先生のありがたいお言葉でした。
入院生活28B目のことでした。
翌日私は退院し、無事、夫の待つ東京に戻ることが出来たのです。
今の、心身共に健康な自分があるのは約1ヶ月の入院生活のおかげです。
入院しているその間にいつしか不安は消え、病院内の多くの人々の姿に励まされ続けました。
院長先生をはじめとするスタッフの皆さんが懸命に治療をして下さり、看護をして下さるその姿に。
様々な病気で入院されている他の患者さんたちの、懸命にリハビリをうけられるその姿に。
何より、私と同じ症状で苦しみ続け、辛さを、思いを共にし懸命に治療を受け絨ける仲間たちのその姿に。
そうして私は「みんなと一緒にがんばろう。早く治して家に帰ろう。仕事に戻ろう」
そんな前向きな、もとの自分を取り戻していったのです。
入院中はTV、携帯サイト・メール閲覧や読書を控え安静にするよう説明され、どうしたものかと思ったものです。
しかし私はそれらを忠実に守りました。
早く家に帰るにはそれしかなかったのです。
緒果として、早期退院が可能となりました。
あの時の我慢(?)が功を奏したのでしょう。
あの時のメールやTVの我慢が今の幸せにつながったんだなぁ…私は今そう思っています。
15年間、悩み、苦しみました。前向きで快活な自分が、自分ではなくなっていました。
そんな私が治療を受け、立ち直り、心身共に健康を取り戻しました。来月から仕事にも復帰します。
全てを乗り越えた今の私の目に映るもの。
それは、穏やかで、笑みこぼれる、私の「これから」です。
問診票 初診時・退院時経過
番号 |
内容 |
初診時 |
退院時 |
1 |
頭が痛い。頭が重い。 |
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2 |
頚(くび)が痛い。頚が張る。 |
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3 |
肩がこる。肩が重い。 |
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4 |
風邪をひきやすい。風邪気味のことが多い。 |
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5 |
メマイがある。天井がまわった・外界がまわった。 |
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6 |
フワフワ感がある。フラフラ感。なんとなく不安定。 |
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7 |
吐き気がある。食欲不振。胃痛・不快感。飲み込みにくい。 |
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8 |
夜、寝つきが悪い。夜中、目覚めることが多い。 |
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9 |
血圧が不安定である。血圧が200前後になる。 |
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10 |
暖かいところ、寒いところに長くいられない。 |
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11 |
汗が出やすい。汗が出ない。 |
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12 |
静かにしているのに、急に心臓がどきどきする。急に脈が速くなる。 |
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13 |
目が見えにくい。像がぼやける。 |
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14 |
目が疲れやすい。目が痛い。 |
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15 |
まぶしい。目を開けていられない。 |
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16 |
目が乾燥する。涙が出すぎる。 |
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17 |
口がかわく、つばが出ない。つばが多い。 |
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18 |
微熱が出る。その原因が不明である。 |
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19 |
下痢をしやすい。便秘。腹部症状がある。(腹痛など胃腸症状) |
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20 |
すぐ横になりたくなる。昼間から横になっている。 |
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21 |
疲れやすい。(全身倦怠)全身がだるい。 |
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22 |
何もする気が起きない。意欲又は気力がない。 |
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23 |
天候悪化の前日、症状が強くなる。天気予報が良く当たる。 |
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24 |
気分が落ち込む。気が滅入りそうだ。 |
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25 |
1つのことに集中できない。 |
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26 |
わけもなく不安だ。いつも不安感がある。 |
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27 |
イライラしている。焦燥感がある。 |
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28 |
根気がない。仕事や勉強を続けられない。 |
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29 |
頭がのぼせる。手足が冷たい。しびれる。 |
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30 |
胸部が痛い。胸部圧迫感がある。胸がしびれる。 |
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合計 |
18 |
1 |