事故で頚椎捻挫、うつ症状、治療により改善

症例 NO.054 34歳 女性

うつ症状が強く、自殺だけを考えていた若い女性が頚性神経筋症候群の治療でうつから解放され、坑ウツ剤からも離脱でき、本来の性格である活発でハツラツとした元気な女性に甦った。
症状経過

6年前、交通事故で頭頚部外傷、頚椎捻挫を受けた。その3ヵ月後、飛行機の中でパニック発作で発症。急に心悸亢進で脈が早くなり、呼吸困難となり手足が熱くなってしびれた。体温調節の障害もあり、気温が高いのに寒く感じるようになった。5年前よりウツ症状が出現し、毎日自殺することだけを考えていた。これは薬を飲んで何とか思いとどまることが出来たが、ウツの症状は強かった。又、光が眩しく明るいところでは目を開けていられなかった。2年前にも追突事故を受けた。入院時、何もする気が起きず気が滅入り、1つのことに集中が出来なくイライラして焦燥感があり、根気がなくなり仕事を続けられなくなっていた。又、体がだるく、すぐ横になりたい、横になると楽になった。天気が悪くなりだすと症状が強くなった。手足が冷たいのに上半身は熱くなることが多かった。目の症状として、見るものにピントが合わず、像が何となくぼやけて、目が疲れやすく目の奥の痛みがあった。汗も異常に多く、夜なかなか眠れず不眠が続いた。眩暈ふらつきがああり、体がいつも何となく不安定な感じがしていた。体温の調節異常のためよく風邪をひいた。肩凝り、頚凝りがあり、頭が痛くなることが多かった。診察で頚のチェックポイント9ポイント全部の異常所見があった。

「症状」内の番号は問診票の項目番号です。問診票はこちらで、ご覧になれます。

日付 頸椎部のチェック 症状 合計
入院時 精神症状が5/6あり、何もする気にならなく、気が滅入って集中できず焦燥感があり、根気がなく仕事を続けられない状態であった。

1   頭が痛い、頭が重い。
2   頚が痛い、頚が張る。
3   肩がこる。
4   風邪をひきやすい。
5   ふらっとする。
6   歩いていたり、立っている時なんとなく不安定。
8   夜寝つきが悪い。目覚めることが多い。
11 汗がでやすい。
13 目が見えにくい。像がぼやける。
14 目が疲れやすい、または痛い。
15 まぶしい、又は目を開けていられない。
20 すぐ横になりたくなる。
21 疲れやすい。
22 何もする気が起きない。意欲がない。
23 天気が悪い日やその前日、調子が悪い。
24 気分が落ち込む。気が滅入りそうだ。
25 集中力が低下して、1つのことに集中できない。
27 イライラして焦燥感がある。
28 根気がなく、仕事や勉強を続けられない。
29 頭がのぼせる。手足が冷たい。しびれる。

20
1


症状は4/30となり、急に良くなった。その4症状は頚凝り、肩凝り、頭痛と天気が悪くなる前に症状が強くなるというものであった。頚の他覚的異常は、6/9で6つのポイントに異常があった。

1   頭が痛い、頭が重い。
2   頚が痛い、頚が張る。
3   肩がこる。
23 天気が悪い日やその前日、調子が悪い。

4
2


これまでパキシルを1日6錠飲んでいたが、2週間目になると1日2錠で十分となった。症状は3症状となった。頭痛、頚凝りがなくなり、肩凝りと発汗の異常とすぐ横になりたいという症状であった。診察上の他覚的症状は変化なし。

3   肩がこる。
11 汗がでやすい。
20 すぐ横になりたくなる。

3
3


1   頭が痛い、頭が重い。
3   肩がこる。

2
4


他覚的異常所見は変わらず6ポイントのままで、症状は頭痛、肩凝りの2つとなった。パキシルは3週間目より、1日1錠にしてこの日から全部きった。

1   頭が痛い、頭が重い。
3   肩がこる。

2
5


他覚的異常は2ポイントに減った。症状は頭痛、すぐ横になりたい、全身倦怠など風邪をひいてしまったので5/30となった。しかし、パキシルを全部きってもウツ症状は全くでない。しかも、風邪をひいていてもパキシルは中止したままでウツ症状は出ない。診察で他覚的異常は頚部両外側で1ヶ所ずつ異常があるかないか分からない程度であった。

1   頭が痛い、頭が重い。
3   肩がこる。
4   風邪をひきやすい。
20 すぐ横になりたくなる。
21 疲れやすい。

5
7


3   肩がこる。

1
8


診察で頚筋の異常は全くなくなった。症状は肩凝り1つだけで退院となった。

3   肩がこる。

1
体験記

私は広島県の県立高校の教諭です。今から5年ほど前の2月。職場帰りに雪道の運転を誤り大きな自損事故を起こしてしまいました。その日のよるから背中が筋肉痛で痛み、手首もヒビが入るほどの事故でしたが、2日もすると痛みも治まり、手首を固定しての職場復帰となりました。2ヶ月半後のゴールデンウィーク。海外旅行の帰りのフライト中、突然の激しい呼吸困難と圧迫感に襲われました。その時は一体自分に何が起きているかもわからず、不安でいっぱいでした。それから呼吸困難の間隔、回数が増え、様々な病院のいろいろな科にかかりました。最終的に「パニック症候群」と診断され、向精神薬(パキシル)・安定剤(デパス・ソラナックス)を処方されました。「1年で治る」と宣告されたのにもかかわらずそれから5年。特に症状もないのに投薬され、さらには薬の過剰摂取。つまりは気づかないうちに薬物依存症になっていました。「徐々に薬を減らせばよい」とは認識していましたが、仕事に追われ薬を減らすタイミングも見つからず焦っているうちに体の異変(めまい・倦怠感・肝機能低下)があらわれはじめました。

そんな時に松井病医について書かれた雑誌を見つけ、「最後のチャンス」とすがるおもいで香川県に診察に行きました。今までどの病院にかかっても行なわれなかった検査(MRI・瞳孔の収縮具合・めまい測定器など)を受け「頚性神経筋症候群」と診断されました。今では「パニック症候群」と思いこんでいたのですが、検査の結果を見ると明らかに頚椎がゆがみ、脊髄を圧迫しているのを実際に自分の目で確認でき、はっきりと希望がわき、2006年12月11日に入院させて頂きました。

綺麗な病室に痛みの無い気持ちの良い治療により、それからちょうど1ヶ月目には全ての薬物を絶つ事が出来ました。しかも、世間一般に言われる禁断症状から来る欝、パニックも無く・・・・。驚きと感動でいっぱいです。教職に就いて実感した事。私の通勤する高校だけでも、生徒の約7人に1人の割合で向神経薬や、安定剤などを処方され、薬の力で通学している生徒達。「欝」や「パニック症候群」で薬を飲み、仕事が出来ない保護者もたくさんいるのです。来年度、復職してから私の出来ること。悩むだけではなく「松井病院で検査だけでも受けてみて!」そう言いたい。松井先生をはじめ看護師、介助師、全てのスタッフの皆様。本当にありがとうございました。


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