首こりが原因で起きる頭痛の特徴とは(2)

■前の記事「首こりが原因で起きる頭痛の特徴とは(1)」はこちら

片頭痛の一部は頚性神経筋症候群*
※頚性神経筋症候群(けいせいしんけいきんしょうこうぐん/首こり病)

片頭痛は女性に多い頭痛で、男性の3.6倍にものぼるといわれています。一般的にはズキンズキンと血管が脈打つような痛みが、月に2~3回発作的に起こります。

症状は頭痛以外に吐き気や嘔吐、光や音に過敏になったりするなど、日常生活に支障をきたすほどの痛みで、寝込んでしまったり、発作時には2~3日も仕事ができないということも多いのです。

この原因は、いまだによくわかっていませんが、動脈が拡張するための痛みだといわれています。
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首こりが原因で起きる頭痛の特徴とは(1)

慢性頭痛(一次性頭痛)は、大きく分けると、全体の約7割近くが「緊張性頭痛(頚性頭痛・けいせいずつう)」で、残りの約3割が「片頭痛」です。そのほか、患者数は非常に少ないのですが、「群発性頭痛」があります。

緊張性頭痛は首が原因

緊張性頭痛は、頭が締め付けられるような痛みが毎日にように続くのが特徴です。 これは、首の筋肉が硬くなり、頭痛の神経といわれている大後頭神経を筋肉が締め上げて引き起こされる頭痛です。長時間同じ姿勢でいたり、首に強い圧力がかかったりすることが主な原因です。

首にはさまざまな筋肉がついていますが、その中でも頭半棘筋(とうはんきょくきん)が緊張して、凝った状態(首こり)になり、頭半棘筋を貫通している大後頭神経が締め付けられると、緊張性頭痛が起きることを松井医師は頚性神経筋症候群の治療法を開発する過程で発見しました。

緊張性頭痛の痛みの原因は、首の筋肉の中(間)を走行している神経の圧迫にありますから、松井医師はこれを「頚性頭痛(首から頭痛)」と呼ぶのが適切な疾病名であると考えています。 ... 続きを読む

首こりの問診表の中で、特に女性に多い症状―3  「頭が痛い・頭が重い」(首から頭痛)

■女性に多い症状3:「頭が痛い・頭が重い(問診表1番)」
頭痛や頭重は、頚筋症候群の患者さん、とくに女性に非常によく見られる症状のひとつです。

とは言っても、発作のように急激に起こる痛みではなく、ほとんど毎日のように、頭が締め付けられるようなジワーッとした痛みや圧迫感が続くのが特徴です。

患者さんによっては「後頭部から首筋にかけて、突っ張った感じの痛み」「鉢巻きで頭を締め付けられるような痛み」などと表現することもあります。あるいは痛みとして感じなくても「なんとなく頭が重い感じ(頭重感)」「頭が雲に覆われたようにボーッとした感じがある」と表現する人もいます。

このような頭痛は、一般には「緊張型頭痛」と呼ばれています。しかし松井医師を筆頭に東京脳神経センターで首こり病・不定愁訴を診療するドクターたちは「頚性頭痛」とも呼んでいます。 ... 続きを読む

首こり・自律神経失調症よりも危険なケース

今回は、首こり・自律神経失調症と同じような症状についてです。

つい先日の事です。慢性疲労、ふらつき、頭痛、痺れなどの症状を伴う患者さんが「自律神経失調・首こりでは・・・」と来院されました。

ところがその方は、MRIの画像診断の結果、脳腫瘍が発見されたのです。このため、担当した脳神経外科医によって次の処置のための手続きが、すぐにその場で手配されました。

ご本人は、首こり病・自律神経失調と思っていたところが脳腫瘍という結果に、20代前半のその方は深刻な表情で医師からの説明を聞いていました。

視覚の異常、頭痛、ふらつきは、首こりだけでなく、脳腫瘍や脳梗塞、脳出血などでも起こります。この方のように、なんだかおかしい・・・もしかしたら首こり・自律神経異常では?・・・そう感じて東京脳神経センターを診察された方で、検査の結果、首こりではない“脳の病気を早期発見”できた、というケースは少なくありません。 ... 続きを読む

大阪の朝日カルチャーセンター開催した、首こりにより発症する「自律神経失調と頭痛」のセミナーは、おかげさまで大好評でした。

8月25日(日)、13時より朝日カルチャーセンター中之島で首こりにより発症する「自律神経失調と頭痛」のセミナーを開催させていただきました。
おかげさまで当日は50名近い参加者の皆様で会場が満席となり、大盛況でした。
自律神経とは何か、自律神経はどのような働きをし、不調になるとどのような症状になるのか・・・... 続きを読む

原因不明の体調不良、自律神経が原因かもしれません。

頭痛、めまい、自律神経失調症、うつ状態、パニック障害、ムチウチ、慢性疲労、胃腸不良、難治性の更年期障害・・・こんな不調に悩んでいませんか?長年、自律神経失調の治療に携わってきた松井孝嘉先生は、こうした不調の原因が「首(自律神経)」にあることを、著書や研究論文などで発信し続けています。その知られざるメカニズムと、みるみるカラダがよみがえる治療法&予防法の一部を、その著書よりかいつまんでご紹介します。... 続きを読む

原因不明の数々の体調不良の治療に関する研究論文が イギリスの医療・学術ジャーナル「BMC Musculoskeletal Disorders」 に掲載されました

東京脳神経センター(理事長・松井孝嘉)の研究チームが複数の不定愁訴を伴う難治性むち打ち症の入院患者を対象に独自に開発した頚部筋群への物理療法を行なった結果、退院時には殆どの全身の不定症状が80%以上の回復率を示しました。... 続きを読む

多くの人が悩む原因不明の体調不良、それが不定愁訴

数多くの方が、原因不明の体調不良で苦しんでいます。
・いつも頭が重く、病院に行っても原因がわからない。
・首、肩、背中が痛くて整形外科に行っても異常なし。
・船に乗っているようにフワフワするので耳鼻科に行っても異常なし。
・吐き気、胃部不快感で内科に行き内視鏡検査でも異常なし。
・目が疲れやすいので眼科に行ったが異常なし。
・慢性的に微熱があり血液検査でも異常なし。
・動悸に悩み心臓や循環器系の病院を受診したが異常なし・・・などなど... 続きを読む

もしかしたら自律神経?朝つらかったら首を疑う

みなさんは朝すっきりさわやかな気分で起きられますか?
時間的にはたっぷり寝たのに、だるくて、体が重くて、布団・ベッドから出られないことはないでしょうか?
体がふらついたり、吐き気があったり、おなかの調子が悪かったり、頭痛やドライアイのような症状はありませんか?... 続きを読む