“首こり”が、 どのように自律神経失調症に影響するのか?

首は神経のスクランブル交差点

首の筋肉の異常が、どのようなメカニズムで自律神経に影響を与えているのかは解明されておらず、いまのところ推測の域を出ません。ただ、はっきりしているのは、首の筋肉のコリ(首こり)を解消すると、自律神経失調症の諸症状が治癒するという現実です。

このことに関しては、原因不明の体調不良『不定愁訴』で入院した患者さん1,863名に対し、頚部筋群への局所療法を行なった結果、退院時には不定愁訴28症状が50%以上の回復率を示しました(下記グラフ参照)。
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自律神経失調症と首こり(首の筋肉)

自律神経失調症は治療の決め手がない?

相反する作用を持つ交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、自律神経が変調をきたすと、動悸、めまい、息切れ、手足の冷え、全身倦怠感、頭痛、頭重、肩こり、不眠、イライラ感など、さまざまな症状が現れてきます。

通常の検査をしても、体にはこれといった異常は見当たらない。このような状態を、ひとまず「自律神経失調症」と呼んでいるわけです。

自律神経のはたらきを司っている中枢は、脳の視床下部ということろにあります。この部位には、不安、恐怖、怒り、快・不快などの情動の中枢もあるため、自律神経は感情の影響を受けやすいのです。 ... 続きを読む

首こりの問診表の中で、特に女性に多い症状―3  「頭が痛い・頭が重い」(首から頭痛)

■女性に多い症状3:「頭が痛い・頭が重い(問診表1番)」
頭痛や頭重は、頚筋症候群の患者さん、とくに女性に非常によく見られる症状のひとつです。

とは言っても、発作のように急激に起こる痛みではなく、ほとんど毎日のように、頭が締め付けられるようなジワーッとした痛みや圧迫感が続くのが特徴です。

患者さんによっては「後頭部から首筋にかけて、突っ張った感じの痛み」「鉢巻きで頭を締め付けられるような痛み」などと表現することもあります。あるいは痛みとして感じなくても「なんとなく頭が重い感じ(頭重感)」「頭が雲に覆われたようにボーッとした感じがある」と表現する人もいます。

このような頭痛は、一般には「緊張型頭痛」と呼ばれています。しかし松井医師を筆頭に東京脳神経センターで首こり病・不定愁訴を診療するドクターたちは「頚性頭痛」とも呼んでいます。 ... 続きを読む

首こりの問診表の中で、特に女性に多い症状―2  「ふらっとする、めまいがある。歩いていたり立っているとき、なんとなく不安定」

前の記事:女性に多い症状―1  「のぼせ、手足の冷え、しびれ」

■女性に多い症状2:「ふらっとする、めまいがある(問診表5番)。歩いていたり立っているとき、なんとなく不安定(問診表6番)」

頚筋症候群(首こり病)の患者さんは振り返ったり、頭の向きを変えようとしたときや、横になっていた姿勢から起き上がろうとしたときなどに「ふらっとする」と訴えるケースが多く見られます。

また、
「いつも船に乗っているようにフラフラする」
雲の上にいるようなフワフワ感がある
「地面が揺れているように感じる」
など、表現は違いますが、めまいや、ふらつきを感じている人が少なくありません。

なかには
「天井がぐるぐる回るように感じる」
「奈落の底に引っ張られていくようだ」
と訴える人もいます。 ... 続きを読む

首こり・自律神経失調症よりも危険なケース

今回は、首こり・自律神経失調症と同じような症状についてです。

つい先日の事です。慢性疲労、ふらつき、頭痛、痺れなどの症状を伴う患者さんが「自律神経失調・首こりでは・・・」と来院されました。

ところがその方は、MRIの画像診断の結果、脳腫瘍が発見されたのです。このため、担当した脳神経外科医によって次の処置のための手続きが、すぐにその場で手配されました。

ご本人は、首こり病・自律神経失調と思っていたところが脳腫瘍という結果に、20代前半のその方は深刻な表情で医師からの説明を聞いていました。

視覚の異常、頭痛、ふらつきは、首こりだけでなく、脳腫瘍や脳梗塞、脳出血などでも起こります。この方のように、なんだかおかしい・・・もしかしたら首こり・自律神経異常では?・・・そう感じて東京脳神経センターを診察された方で、検査の結果、首こりではない“脳の病気を早期発見”できた、というケースは少なくありません。 ... 続きを読む

<首こり(首こり病)のおもな症状とは> “首こり”から頭痛、めまい、うつ、自律神経失調症が発症する。

【首こりから不定愁訴へ】
首の筋肉を酷使したり、首にムチウチなどの外傷を受けたりすると、首こりが発生します。

この首こりが、首の中にある神経や血管に悪影響を与えるため、頭痛、めまい、うつ、自律神経失調などの症状が出やすくなります。

自律神経の調子が悪くなると、安静にしていても動悸がしたり、血圧が不安定になったりします。微熱、胃腸障害、ドライアイなども起こります。

また体中がだるくなる、吐き気をもよおす、汗が異常に出る、なんとなく目が見えずらくなる、瞳孔が大きくなって明るいところでも瞳孔が綴じなくなる(まぶしい)、天気が悪くなりはじめると体全体が不調になる、手足が冷え、頭がのぼせて顔が熱くなる、胸が痛くなったり圧迫されたようになる・・・などの症状があらわれます。 ... 続きを読む

なぜ、首が重要なのか? <首には筋肉と神経が複雑に絡み合っている>

■首の上半分には神経が集中している
“首こり博士”松井孝嘉医師は、首の筋肉のこりを治すことで、原因のわからなかった、さまざまな症状が消えることを発見しましたが、その明確なメカニズムについてはまだわかっていません。

治療法が先に見つかった、と言ってもいいでしょう。このようなことは医学では珍しいことではありません。

まず、首がとても大切な部位であることをご説明したいと思います。

首は細く、日常生活や思わぬ外傷で最もトラブルの発生しやすい部位です。にもかかわらず、これまでは、首の筋肉に起因する病気はないとされてきました。医学での盲点でした。 ... 続きを読む

どこに行っても治らなかった病気が首で治せる 「首こり」症状のチェックポイント解説-2

今回は問診と症状との関係性についてのお話、その2となります。

問診表は、患者さんの訴える症状が、首疲労からきているものなのかどうかを見極めるためのものです。首こり病(自律神経異常)の問診表には30項目あるのですが、それぞれの項目について、前回に引き続いてご説明させていただきます。1回目では問診表の1~3まで解説させていただきました。

2回目の今回は、問診表の4から解説させていただきます。問診表の項目については前回の記事、あるいは東京脳神経センターの問診表をご覧ください。 それでは、問診表の症状チェックポイント解説その2に入りたいと思います。... 続きを読む

どこに行っても治らなかった病気が首で治せる 「首こり」症状のチェックポイント解説-1

 はっきりした自覚症状があるのに、病院の検査では異常が見つからない。
 そんな患者さんに共通しているのが「首こり」です。首の筋肉の異常が心身にさまざまな不調を招いていました。これを首こり病と呼び、東京脳神経センター理事長の松井孝嘉医師が発見・命名し、治療法を確立しました。
これから何回かに分けて、問診表と症状との関係性についてお話をさせていただきます。

首こり病(自律神経異常)問診表は、これまでにも何回かご紹介させていただきましたが、改めて記載させていただきますので、ぜひ次のチェックテストを行なってみてください。

 これは、患者さんの訴える症状が、首疲労からきているものなのかどうかを見極めるための問診表です。30の項目のうち、自分によく当てはまると思うものを数えてみてください。 5個以上当てはまった人は、首の筋肉の異常により起こる首こり病(頚性神経筋症候群)の可能性がありますので、必要だと感じたら、東京脳神経センターほか、松井病院(香川県観音寺市)ネッククリニック名古屋大阪福岡など、首こり病のわかる医療施設で受診してみてください 。... 続きを読む

首こり病で自律神経失調となった患者さんは 誰も理解してくれない原因不明の体調不良に苦しみます。

『スマホ首病が日本を滅ぼす』より抜粋】

日本語には「肩に重圧がのしかかる」とか「重荷を背負う」という言葉があります。昔から、重荷に打ち勝とうと熱心に仕事をしていると、いつしか前かがみになり、猫背になって耐えしのごうとしてきました。

それは現代のパソコンを使った社会でも同じかもしれません。集中して仕事に打ち込めば打ち込むほど、頭が前方へとせり出し、背中は丸まり、少しうつむきながらの姿勢になっていきます。この時、肩や背中より、もっと重荷がのしかかっているのが首なのです。

首こり病にかかった時、病院などでは一般的にどのように対処しているのでしょうか。Aさん(30代半ばの女性)の発言を例に具体的に見てみましょう。

「内科、脳神経外科、整形外科、耳鼻科・・・いろいろな病院を回りました。結局、最後は心療内科に行かされました。心の病気、うつ病という診断でした」 ... 続きを読む