首こり・自律神経失調症よりも危険なケース

今回は、首こり・自律神経失調症と同じような症状についてです。

つい先日の事です。慢性疲労、ふらつき、頭痛、痺れなどの症状を伴う患者さんが「自律神経失調・首こりでは・・・」と来院されました。

ところがその方は、MRIの画像診断の結果、脳腫瘍が発見されたのです。このため、担当した脳神経外科医によって次の処置のための手続きが、すぐにその場で手配されました。

ご本人は、首こり病・自律神経失調と思っていたところが脳腫瘍という結果に、20代前半のその方は深刻な表情で医師からの説明を聞いていました。

視覚の異常、頭痛、ふらつきは、首こりだけでなく、脳腫瘍や脳梗塞、脳出血などでも起こります。この方のように、なんだかおかしい・・・もしかしたら首こり・自律神経異常では?・・・そう感じて東京脳神経センターを診察された方で、検査の結果、首こりではない“脳の病気を早期発見”できた、というケースは少なくありません。 ... 続きを読む

<首こり(首こり病)のおもな症状とは> “首こり”から頭痛、めまい、うつ、自律神経失調症が発症する。

【首こりから不定愁訴へ】
首の筋肉を酷使したり、首にムチウチなどの外傷を受けたりすると、首こりが発生します。

この首こりが、首の中にある神経や血管に悪影響を与えるため、頭痛、めまい、うつ、自律神経失調などの症状が出やすくなります。

自律神経の調子が悪くなると、安静にしていても動悸がしたり、血圧が不安定になったりします。微熱、胃腸障害、ドライアイなども起こります。

また体中がだるくなる、吐き気をもよおす、汗が異常に出る、なんとなく目が見えずらくなる、瞳孔が大きくなって明るいところでも瞳孔が綴じなくなる(まぶしい)、天気が悪くなりはじめると体全体が不調になる、手足が冷え、頭がのぼせて顔が熱くなる、胸が痛くなったり圧迫されたようになる・・・などの症状があらわれます。 ... 続きを読む

<首の筋肉はとても“こり”やすい> 首の筋肉がこると、神経や血管を圧迫し、不快な症状を発症する。

【首は重い頭を支えている】
人間の頭はLサイズのスイカほどの重さです。その重さは、およそ6キログラムほど。首はこんなに重い頭を支えているため、首の筋肉は、横になっているとき以外はずっと働いています。

それでも均等に使っていれば問題は起きにくいのですが、パソコンに長時間向かったり、スマホやタブレット、読書、調理、ネイルなどなど、下向きに長時間固定される姿勢を続けていると、15分ほどで首の後ろの筋肉が疲労状態になってしまいます。(首の後ろの筋肉は前回の記事に図を掲載しています

この時に首の筋肉の緊張をゆるめて、酸素と栄養を補給すれば、元気な状態に戻りますが、緊張したままだと、“こり”と呼ばれる状態が生じます。これが「首こり」です。 ... 続きを読む

なぜ、首が重要なのか? <首には筋肉と神経が複雑に絡み合っている>

■首の上半分には神経が集中している
“首こり博士”松井孝嘉医師は、首の筋肉のこりを治すことで、原因のわからなかった、さまざまな症状が消えることを発見しましたが、その明確なメカニズムについてはまだわかっていません。

治療法が先に見つかった、と言ってもいいでしょう。このようなことは医学では珍しいことではありません。

まず、首がとても大切な部位であることをご説明したいと思います。

首は細く、日常生活や思わぬ外傷で最もトラブルの発生しやすい部位です。にもかかわらず、これまでは、首の筋肉に起因する病気はないとされてきました。医学での盲点でした。 ... 続きを読む

どこに行っても治らなかった病気が首で治せる 「首こり」症状のチェックポイント解説-2

今回は問診と症状との関係性についてのお話、その2となります。

問診表は、患者さんの訴える症状が、首疲労からきているものなのかどうかを見極めるためのものです。首こり病(自律神経異常)の問診表には30項目あるのですが、それぞれの項目について、前回に引き続いてご説明させていただきます。1回目では問診表の1~3まで解説させていただきました。

2回目の今回は、問診表の4から解説させていただきます。問診表の項目については前回の記事、あるいは東京脳神経センターの問診表をご覧ください。 それでは、問診表の症状チェックポイント解説その2に入りたいと思います。... 続きを読む

どこに行っても治らなかった病気が首で治せる 「首こり」症状のチェックポイント解説-1

 はっきりした自覚症状があるのに、病院の検査では異常が見つからない。
 そんな患者さんに共通しているのが「首こり」です。首の筋肉の異常が心身にさまざまな不調を招いていました。これを首こり病と呼び、東京脳神経センター理事長の松井孝嘉医師が発見・命名し、治療法を確立しました。
これから何回かに分けて、問診表と症状との関係性についてお話をさせていただきます。

首こり病(自律神経異常)問診表は、これまでにも何回かご紹介させていただきましたが、改めて記載させていただきますので、ぜひ次のチェックテストを行なってみてください。

 これは、患者さんの訴える症状が、首疲労からきているものなのかどうかを見極めるための問診表です。30の項目のうち、自分によく当てはまると思うものを数えてみてください。 5個以上当てはまった人は、首の筋肉の異常により起こる首こり病(頚性神経筋症候群)の可能性がありますので、必要だと感じたら、東京脳神経センターほか、松井病院(香川県観音寺市)ネッククリニック名古屋大阪福岡など、首こり病のわかる医療施設で受診してみてください 。... 続きを読む

うつ、慢性疲労、パニック障害、更年期障害(難治性)は、自律神経を疑ってみる。

スマホ首病が日本を滅ぼすより抜粋/一部修正)
現在、数多くの方が、原因不明の体調不良で苦しんでいます。

慢性的に疲れていたり、朝からだるく、病院に行っても原因不明。
首、肩、背中が痛くて整形外科に行っても異常なし。
船に乗っているようにフワフワするので耳鼻科に行っても異常なし。
吐き気、胃部不快感で内科に行き内視鏡検査でも異常なし。
動悸に悩み心臓や循環器系の病院を受診したが異常なし。

このように体の不調を感じて病院にかかっても、その原因が特定できないことがとても多いのが現状です。こうした、さまざまな自覚症状があるのに、検査をしても原因が判明しない症状のことを“不定愁訴(ふていしゅうそ)”と呼び、首こり病の典型的な症状です。

首こり病(自律神経異常)の問診表からもわかるように、症状が多く、少なくとも10以上の診療科科目にわたります。ひとつの科目では対応できないため、さまざまな病院を巡ることになってしまいます。何十か所もの医療機関を受診したという患者さんもいるほどです。 ... 続きを読む

首こり病で自律神経失調となった患者さんは 誰も理解してくれない原因不明の体調不良に苦しみます。

『スマホ首病が日本を滅ぼす』より抜粋】

日本語には「肩に重圧がのしかかる」とか「重荷を背負う」という言葉があります。昔から、重荷に打ち勝とうと熱心に仕事をしていると、いつしか前かがみになり、猫背になって耐えしのごうとしてきました。

それは現代のパソコンを使った社会でも同じかもしれません。集中して仕事に打ち込めば打ち込むほど、頭が前方へとせり出し、背中は丸まり、少しうつむきながらの姿勢になっていきます。この時、肩や背中より、もっと重荷がのしかかっているのが首なのです。

首こり病にかかった時、病院などでは一般的にどのように対処しているのでしょうか。Aさん(30代半ばの女性)の発言を例に具体的に見てみましょう。

「内科、脳神経外科、整形外科、耳鼻科・・・いろいろな病院を回りました。結局、最後は心療内科に行かされました。心の病気、うつ病という診断でした」 ... 続きを読む

首こりが消えれば不調が消える。 首こりを治せば、間違いなく人生が変わる。

今回は・・・首こりと、パニック障害やうつ、慢性疲労など、深刻な自律神経失調症との関係について触れた『スマホ首病が日本を滅ぼす(ワニブックス)』から、その一部をご紹介します

自律神経とは、意識とは関係なく、生物が生きていくためのさまざまなからだの働きを自動制御するシステムです。「交感神経」と「副交感神経」をアクセルとブレーキのようにバランス良く使って、人間のからだの調子を整えています。

首は、脳と全身とをつなぐ通り道・・・しかも、とても細くて弱いパイプラインです。この細いパイプラインに、背骨、気道、食道、血管、自律神経を含む神経系などがきちっと収まって通っています。ところが、首の筋肉がこってしまうと、神経の働きに影響が出てしまうのです。

それはなぜか?... 続きを読む

首こり病の原点である著書を充実化させた「スマホ首病が日本を滅ぼす」ご紹介

タイトルは「スマホ首病」となっていますが、世の数々の首こり関連書籍の原点ともいえる「首を治せば病気が消える」の内容を、最新の情報を追加するなどして充実化させたのが、この「スマホ首病が日本を滅ぼす(ワニブックス)」です。... 続きを読む