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東北大学加齢医学研究所初、30代から萎縮を始める脳の海馬の状態をチェック。AI人工知能を利用して認知症予防検査と脳のパフォーマンスを可視化して、改善プログラムを提案します。
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東京脳神経センター 脳ドックから自律神経失調症(首こり)や起立性調節障害・不定愁訴の治療まで
東京脳神経センターは 東京大学医学部出身の経験豊富な医師団を中心に どこでも治療できないとされる 『不定愁訴/自律神経失調症(首こり)』に新治療法で挑戦する 脳・神経と自律神経専門の医療施設です。頭痛、めまい、うつはじめ、原因不明の体調不良(不定愁訴)の根本治療を目指します。また脳・神経の疾病リスク検出から、がん、脳梗塞、心筋梗塞リスクまでカバーできる充実の脳ドックも提供。
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<解説>
昔の解剖学者が内臓のどこに行くかがわからないので迷走神経という変わった名前がついているんだ。迷走神経は全身の副交感神経の親玉でもあるんだ。自律神経失調症の症状のほとんどが、迷走神経の機能低下で説明できそうだね。
ここで忘れていけないことは、自律神経の機能は、脳から内臓などへ命令を出す(遠心性という)よりは、内臓から脳に情報を上げる(求心性という)情報の方がずっと多い(70-80%)といわれているんだ。
でもどうして、頸と関係のない、頭の中の目の症状や耳の症状がでてくるの?
そこが、謎解きの一番重要なところだよ。謎解きのためには、生物の進化の過程を考えるとわかりやすいんだ。
<次回に続く>
—
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<解説>
頸の筋肉と今まででてきた自律神経の症状が関係あるとしたら、どんなことが考えられるの?
うん、それでは一緒に謎解きの旅にでよう。頭痛は自律神経とちょっと違うからあとで考えるとしておいておいて、そもそも、自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあるんだ。まぶしい、ドライアイ、すぐに目がぼやける、耳閉感などの症状は副交感神経との関係が強くて、副交感神経の機能が低下するとその症状が出てくるんだ。
自律神経とのどの違和感、胃の不快感、腹痛、動悸との関係はどう考えるの。
ここは一番簡単にわかると思うよ。消化管や心臓など胸郭と腹腔の内臓のほぼすべては、頭部からでて頸の前側の両側を通って胸腔、腹腔に行く迷走神経という超有名な神経に支配されているんだ。
迷走神経??
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<解説>
むち打ち症や自律神経失調症に共通な、各種症状、頭痛、のどの違和感、吐き気、胃の不快感、胃の痛み、逆流性食道炎、腹部膨満感、便秘、下痢、めまい、まぶしさ、ドライアイ、耳鳴り、聴力低下、音がこもる等に関して考えると、まずは消化管と関係すること、さらには、心拍数と関係すること、頭部では頭痛、目と関係するのが、まぶしさ、ドライアイ、あとは耳の鼓膜などとの関係でわけられるんだよ。
そして、むち打ち症でいろいろな症状がでる事に関しては、内科、耳鼻科、眼科、整形外科、脳外科、そして最終的には、心療内科、精神科の医師が、自分の専門分野の考え方で、症状を診断していることが理由のひとつなんだ。
追突事故で頸の筋肉がやられて、上の症状がでてくるわけだから、一つの原因で、全てが説明できる考え方を見つけ出さなくてはならないんだ。また最近、小学生・中学生の患者が急増して社会問題になり始めている、起立性調節障害とむち打ち症の症状はとても似ているんだ。そしてむち打ち症の根本的な治療法をみつけることができれば、起立性調節障害だけでなく、いわゆる髄液減少症、線維筋痛症などの治療にも有効になる可能性が高いんだ。
<第3回:謎解きの旅の始まり>に続く
<第4回:謎解きの旅パート2 – 迷走神経>に行く
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<解説>
自律神経失調症とはね、不眠、朝起きられない、元気がでない、頭痛がする、めまいがする、胃の調子が悪い、吐き気、などの不定愁訴から、内科や耳鼻科、脳外科などを受診して、血液検査や脳のCT検査などあらゆる検査をしても、異常がみつからない人に対してつけている病名、正確には状態のことなんだ。症状が悪化すると、うつ症状もでてくるので、心療内科や精神科でうつ病という病名がつけられ、睡眠薬や精神安定剤などが処方されることが多いんだ。追突事故などの後2-3週間して出てくる各種症状(頸の筋肉の痛み、頭痛、吐き気、その他)のことをむち打ち症後遺症といって、自律神経失調症の症状と似ているので、頸の筋肉の障害と関係があるのではないかと考えた人がいるんだ。
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■前の記事「首こりが原因で起きる頭痛の特徴とは(1)」はこちら
片頭痛の一部は頚性神経筋症候群*
※頚性神経筋症候群(けいせいしんけいきんしょうこうぐん/首こり病)
片頭痛は女性に多い頭痛で、男性の3.6倍にものぼるといわれています。一般的にはズキンズキンと血管が脈打つような痛みが、月に2~3回発作的に起こります。
症状は頭痛以外に吐き気や嘔吐、光や音に過敏になったりするなど、日常生活に支障をきたすほどの痛みで、寝込んでしまったり、発作時には2~3日も仕事ができないということも多いのです。
この原因は、いまだによくわかっていませんが、動脈が拡張するための痛みだといわれています。

片頭痛は、ストレスから解放されたときや、空腹時、生理や排卵にともなって起こりやすい傾向があります。ふだんからストレスを溜めないように注意し、規則的な運動や食事をとることが治療の第一歩です。
そのうえで、脳の血管が拡張するのを抑える薬を使用します。内服、点鼻、注射などがあり、今では在宅自己注射も認められています。トリプタン(成分名)系の片頭痛の薬も処方されています。
しかし、現在の片頭痛の治療は、あくまでも対症療法に過ぎません。片頭痛の原因がどこにあるか不明なので、今のところ薬で症状を抑えるしか手がありません。ですから、薬の効果が切れると痛みがぶり返したり、再発したりします。
ところが、松井医師たちの臨床データから、毎日のように起こっていた典型的な片頭痛が「首のコリ(首こり)」の治療で完治したという例も出てきています。松井医師は、頚筋の異常と片頭痛とは何らかの関係があるとみています。
群発頭痛は原因不明
群発頭痛は分か男性に多く、1年から数年の間に一定期間だけ、明け方に目の奥がえぐられるような激痛が起こります。脳の血管が拡張し、三叉神経を刺激するのが原因だという説もありますが、本当のメカニズムはまだ解明できていません。
群発頭痛が起きる起きている期間は、禁酒が原則です。アルコールが痛みを誘発するからです。痛みを抑えるには、酸素吸入をするか、片頭痛と同じくトリプタン系の薬が効果的といわれます。このタイプの頭痛の中には、首のコリとの関係は今のところ見られません。
その他の頭痛
慢性的に起こり、また原因のはっきりしない頭痛と異なり、何らかの病気が背景にあって頭痛が起こる場合があります。
女性の更年期障害で、頭痛の訴えは良く聞かれる症状のひとつと言われてきましたが、頚性神経筋(けいせいしんけいきん)症候群が更年期障害と誤診されている可能性もあります。また、緑内障や慢性中耳炎、外耳道炎、鼻炎でも起こることがあります。
頭痛の陰に隠れている危険な病気で特に気をつけなければならないものに、脳卒中があります。いわゆる脳卒中には「くも膜下出血」「脳梗塞」「脳出血」が代表的な病気です。いずれも軽いものから命にかかわる重大なケースまでさまざまですが、いずれにしてもすみやかに病院で検査・治療を受ける必要があります。
■脳卒中の分類と症状

慢性頭痛(一次性頭痛)は、大きく分けると、全体の約7割近くが「緊張性頭痛(頚性頭痛・けいせいずつう)」で、残りの約3割が「片頭痛」です。そのほか、患者数は非常に少ないのですが、「群発性頭痛」があります。
緊張性頭痛は首が原因
緊張性頭痛は、頭が締め付けられるような痛みが毎日にように続くのが特徴です。 これは、首の筋肉が硬くなり、頭痛の神経といわれている大後頭神経を筋肉が締め上げて引き起こされる頭痛です。長時間同じ姿勢でいたり、首に強い圧力がかかったりすることが主な原因です。
首にはさまざまな筋肉がついていますが、その中でも頭半棘筋(とうはんきょくきん)が緊張して、凝った状態(首こり)になり、頭半棘筋を貫通している大後頭神経が締め付けられると、緊張性頭痛が起きることを松井医師は頚性神経筋症候群の治療法を開発する過程で発見しました。
緊張性頭痛の痛みの原因は、首の筋肉の中(間)を走行している神経の圧迫にありますから、松井医師はこれを「頚性頭痛(首から頭痛)」と呼ぶのが適切な疾病名であると考えています。
この緊張性頭痛は、従来、鎮痛薬や筋弛緩薬などで、痛みや筋肉の緊張をやわらげる治療法が中心でした。
薬を飲めば一時的に症状は軽減されますが、根本的な治療ではないため、再び頭痛が起こります。これが従来の治療法です。
頭痛専門外来など頭痛を専門にしているところも、薬で一時的に抑える治療しかできません。しかし、首の筋肉を治療すれば、ほとんどの患者さんが、毎日のように続いた痛みから解放されます。

緊張性頭痛と診断され、薬を服用しても痛みの程度や頻度が増えていく場合は、首のコリ(首こり)を疑ってみるべきでしょう。
なお、大後頭神経が刺激されたとき、顔面に痛みが及ぶことがあります。これは、顔面の痛覚をつかさどる三叉神経が脳の中で大後頭神経と至近距離で交わっているためと考えられています。
顔面の痛みは鈍痛で、多くは額に現れます。これはいわゆる三叉神経痛とは異なり、鈍い痛みで、多くは首の筋肉の治療でよくなります。三叉神経痛の場合は、耐えられないような痛みが左右いずれかの顔面に起こります。原因は、動脈が三叉神経に当たるためで、治療は動脈と三叉神経の間にクッションを入れる手術が必要です。
■ 首の筋肉についての記事

頭と首への衝撃や日常の姿勢が問題です
さまざまな体調不良(不定愁訴)を発症させる「頚性神経筋症候群(けいせいしんけいきん しょうこうぐん)」。その最も多く考えられる原因は、頭と首への衝撃です。
自動車事故などで起こる「むち打ち症」はその典型例で、一瞬の衝撃で首を支点に頭部が後ろへ、前へと大きく揺さぶられ、首の筋肉に過剰な負荷を残します。事故直後は何ともなくても、数日から、遅い時には数か月後になって、さまざまな症状が出てきます。
一般的な検査では原因が見つからない場合でも、首の筋肉を調べると、いくつものコリが検出されます。
頭部外傷もむち打ちと同様に、首の筋肉に異常を起こす原因となります。床に寝ている状態で頭を打った時はともかく、通常の頭部外傷では、必ず首の筋肉にむち打ちと同様の外傷が起こります。
その結果、これを放置していると、自律神経失調をきたし、全身の体調不良から「うつ」が生じ、ケースによっては自殺念慮にまで至る恐ろしいことが現実に起きています。
松井医師の診ている患者さんには、自殺未遂や自殺寸前までいった人がたくさんいますが、この方たちの中に、頭部外傷を過去に受けていて、病院を受診した際に頭の検査だけで首の診療をしてもらえなかったという患者さんが非常に多いことがわかりました。
これは、脳神経外科を受診しても、首の筋肉は診察法を知らないドクターが多いことが原因だと松井医師は考えています。
そこで松井医師は、まず2009年7月18日、日本病院脳神経外科学会の特別講演で、首の筋肉の診察法のレクチャーを行い、さらに2009年10月、第68回 日本脳神経外科学会のシンポジウムで、頭部外傷時に頚の筋肉の診察法をドクターが知らないために、首の筋肉の異常を見落として、患者さんがうつや自殺念慮を含む、非常につらい思いをすることがある、ということを啓発しました。
また、日常生活での姿勢も問題になります。今や誰もが肌身離さず持っているスマホや、仕事でなくてはならないパソコンです。見たり、操作するときの俯き(うつむき)姿勢は、首のコリを招く大きな要因です。近頃ではリモートワークで、カフェなどにノートパソコンを持ち込んで、下向き姿勢でタイプしている姿も一般的になりました。
そのほか、書きもの、手仕事などのうつむき姿勢、シャンプーするときのうつむき姿勢も、首の筋肉のコリの原因になります。長時間、うつむき姿勢で固定しないことです。筋肉は休ませながら使ってください。
こうした姿勢は誰もが日常的にとっていることで、避けて通ることはできません。しかし、医療者も一般の人たちも「首コリをとる」という発想がありません。このため、筋肉のコリが慢性化し、頚性神経筋症候群の発症につながっています。
自律神経失調症は、薬、生活指導、心理療法などで治すことは非常に難しいと言えるでしょう。
■松井孝嘉(首こり博士)公式サイト
【関連記事】
■ “首こり”が、 どのように自律神経失調症に影響するのか?
■ 首こり・自律神経失調症よりも危険なケース

今の精神病としての「うつ」診療とは
「心療内科」あるいは「メンタルクリニック」という看板を、街中でよく見かけるようになりました。今まで精神科の看板を掲げていたのが、よりソフトなイメージを出すようになりました。
こうしたクリニックは大はやりです。東京では、ひとつの大きな駅につき、周辺に5~10ヵ所くらいの心療内科やメンタルクリニックがあるほどです。そのため従来の精神病院に勤務する医師は少なくなり、精神病院は逆に困っているのだそうです。
たしかに、以前のような入りずらさはまったくなくなりました。それだけ心の病が誰にも身近なものになったのだと言えます。中でも、近年爆発的に増え続けているのが「うつ」症状に悩む患者さんです。
ひと口に「うつ」と言っても、それが指し示す内容はひとつではありません。「憂うつである」「気分が落ち込んでいる」というように表現される症状を「抑うつ気分」といいます。そして「抑うつ気分」が重症になったものが「うつ病」です。 一般的に「うつ」という言葉を使う場合、いろいろな程度の患者さんがいることを意味しています。
精神病のうつ病は、まだ発病のメカニズムが解明されていません。
しかし現在、頚性うつ(首から“うつ”)の患者さんはスマホの普及でどんどん増えており、うつ症状のある患者さんの多くは首の筋肉が原因の自律神経異常のうつです。
◆首からうつ「頚性うつ」の記事
先に首こり病(頚性神経筋症候群)の治療では治らないうつ病、つまり精神病のうつについて言うと「大うつ病性障害(大うつ病)」や「双極性障害(躁うつ病)」がそれに相当します。
「大うつ病」とは、症状の強い時は抑うつ状態が非常に強く、ほぼ一日中、ほぼ毎日、長期間(2週間以上)続くような症状を持つものを言いますが、大きな波があり、うつ症状がほとんど出ていない状態もあります。
アメリカ精神医学界が出している診断基準に基づく分類が一般的に使われていますが、そのガイドラインの内容は研究の進展に伴って刻々と変わっています。
「躁うつ病」は、抑うつの状態だけでなく、気分の異常な高揚が続く躁状態も併存するものをいいます。自殺を志向する人が非常に多いことで知られています。
これらの病気の患者さんについては、首に異常があるとは限らず、また首の治療をおこなっても、抑うつ状態が和らぐことはありません。
純粋な精神疾患ですから、治療は精神科による抗うつ剤を中心とした薬物療法、あるいは、カウンセラーやセラピストによる心理学的療法が必要になります。さらに、それでも治らない患者さんには電撃療法(電気けいれん療法/ECT)もおこなわれています。
しかしそれ以外のうつ病と診断された患者さんについては、首こりの治療によって抑うつ状態を緩和することができます。現在増加しているのは「大うつ病」や「躁うつ病」ではない患者さんです。
東京脳神経センターに来院する「うつ病」と診断された患者さんのうち、およそ9割以上がそれにあたります。つまりほとんどのうつ病は、首こり病(頚性神経筋症候群)の治療対象になるわけです。
精神疾患の大うつ病と、首こり病による自律神経性うつ病には、その症状にひとつの大きな相違点があります。それは大うつ病にだけ見られる「理由のない悲しみ」です。悲しみのため、いつも目に涙がたまっているとよく言われます。これは、首こり病による自律神経性うつ病(頚性うつ)ではまず見られません。
大半を占める首の筋肉が原因の「自律神経性うつ」の患者さんは、精神科医による抗うつ剤の投与やカウンセリング、電撃療法(ECT)では効果がまったくないどころか、途中で抗うつ剤の副作用に苦しめられ、治療できないケースも多いのです。
それは当然のことで、別の病気に別の治療をしているからです。これらは、器質的な原因、つまり自律神経の働き、それと密接に関係がある首の筋肉の異常によるものです。これを実証する臨床例は数え切れません。 ※前回の記事では、2020年1月14日に国際医学ジャーナル「ヨーロピアン・スパイン・ジャーナル」に掲載された当センターの研究グループによる研究論文で、うつ症状の完治率が78.1%であることを掲載しています。
抑うつ状態になるのは、精神疾患のせいではなく、自律神経と首、それと全身の不調という三つの要素が生み出す負のスパイラルが原因なのです。
もちろんそれは経験によって裏付けのある考え方です。松井医師によると、「うつ病」と診断された患者さんの頚部を触診すると、その大部分の人の頚部には異常があり、こうした患者さんへの首こり病(頚性神経筋症候群)の治療で抑うつ状態が消えてゆきます。その結果が上記の研究論文にある「78.1%」の改善率ということにつながってきます。つまり首の筋肉の治療でうつ病は治る、ということです。
こうしたケースの場合、顔の表情は暗く、すべてにおいて気分が落ち込んでいますが、治療をするうちに笑顔があふれんばかりとなり、人生が楽しくなり、例えば女性だったら選ぶ服の色などが違ってきて、明るいものを着るようになります。
そしておなかの底から笑えるようになり「もう作り笑いをしなくてよくなった」と言います。治療前に飲んでいた抗うつ剤は、うつ状態が軽くなってくるにしたがって飲む必要がなくなります。
こうした事実を前にすれば、すべてのうつ病が精神疾患であると考えて、抗うつ剤とカウンセリングと電撃療法(ECT)だけに頼っている今の治療は考え直す時期がきていると言えます。それに医療費の削減にもつながるはずです。
重ねて言いますが、現在「うつ病」と診断されているものの多くは心因性のものではなく、器質的なもの、とりわけ首の筋肉が原因になっていると松井医師は分析しています。
【関連記事】
■首こり・自律神経失調症よりも危険なケース
◆関連書籍「スマホ首病が日本を滅ぼす」

首は神経のスクランブル交差点
首の筋肉の異常が、どのようなメカニズムで自律神経に影響を与えているのかは解明されておらず、いまのところ推測の域を出ません。ただ、はっきりしているのは、首の筋肉のコリ(首こり)を解消すると、自律神経失調症の諸症状が治癒するという現実です。
このことに関しては、原因不明の体調不良『不定愁訴』で入院した患者さん1,863名に対し、頚部筋群への局所療法を行なった結果、退院時には不定愁訴28症状が50%以上の回復率を示しました(下記グラフ参照)。

このことを東京脳神経センターの研究チームがまとめた研究論文が、国際医学ジャーナル「ヨーロピアン・スパイン・ジャーナル」に2020年1月14日、掲載されました。
医学では「原因と症状の発症メカニズムが先にわかって、それに基づいて治療法が発見される場合」と、因果関係は不明でも「症状に対する治療法がわかったので、原因が特定でき、症状発症のメカニズムがあとから解明される場合」とがあります。
首こりによって発症する「頚性神経筋症候群」の治療は、まさに後者のケースであり、そのメカニズムの究明には今後の研究に期待がかかります。 首の筋肉の異常がなぜ不定愁訴の原因になるのでしょうか。推察される範囲で説明したいと思います。
まずは、首の大まかな仕組みを述べておきます。
私たちの身体を支える背骨(脊柱)は「脊椎骨(せきついこつ)」という小さな骨が積み重なった構造をしており、椎骨と椎骨の間にはクッションのような働きをする「椎間板」があります。椎骨と椎骨とはベルトのような「じん帯」でつながれています。

私たちが首と呼ぶのは、脊柱の最上部から7個までを指し、解剖学的には「頚椎(けいつい)」といいます。そして、この上にある約6キログラムの頭部を、頚椎をはじめとする椎骨(ついこつ)と頚部(けいぶ)の筋肉が支えているのです。
頚椎をはじめとする椎骨は複雑な構造で連なっており、その周囲をいくつもの筋肉群が取り巻いているので、頭を左右に動かす、首を回す、首を曲げるなどの複雑な動きが可能になるのです。
また、頚椎には脳と直結する「脊髄」を保護する役割もあります。頚椎の中央には、「脊柱管(せきちゅうかん)」というトンネル状の空間があり、その中を脊髄が通っています。
脊髄からは神経が枝分かれし、脊柱の隙間から出て、肩や腕へと伸びています。この枝分かれした神経の根元を「神経根(しんけいこん)」といいます。
「自律神経」は脳や脊柱の神経節をつくり、さらにそこから各臓器に連絡しています。このように自律神経は、身体中に細かい神経のネットワークをつくり、身体の各部所の働きを自動的に調節しています。
首は脳の一部であり、頚椎が主体となった神経の通り道であり、同時に肩や背中の筋肉の一部が首と連携し頭部を支え、動かす中心的な役割を果たしているのです。
首の動きをあやつる筋肉群
さまざまな筋肉に囲まれ、重い頭を支えているのが頚椎です。頚椎のまわりの筋肉には「僧帽筋(そうぼうきん)」「頭板状筋(とうばんじょうきん)」「頭半棘筋(とうはんきょくきん)」「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」などがあります。

僧帽筋は、首から背中にかけて大きく広がる筋肉で、問題を起こす首の筋肉のなかではいちばん表層、つまり皮膚に近いところにあります。この筋肉の首・肩部が収縮することで、肩をすくめるように肩甲骨を上内方へ引き上げます。
頭板状筋は、僧帽筋の下にあり、頚椎の後ろから上外方に伸びて後頭骨の外側と結んでいます。両側が同時に収縮すると、頭を後ろへ反らせ、片側だけ収縮すると、そちらのほうへ頭が回転します。
頭半棘筋は、頭板状筋の下にあり、ほぼまっすぐに上下に走って後頭骨と椎骨の後外側を結んでいます。頭を後ろに反らせる働きがあります。
胸鎖乳突筋は、耳の後ろにある骨の出っ張りとその付近から胸骨と鎖骨を結んでいます。左右同時に収縮すると、首をすくめてあごを突き出す形になります。片方だけ収縮すると、顔を反対側へ回しますが、頭全体は前傾しながら同じ方に傾きます。
以上4つの筋肉のほかにも、小さいながらも重要な筋肉がいくつもあります。頚椎と後頭骨をつなぐ「大後頭直筋」「小後頭直筋」、頚椎の外側と後頭骨の外側をつなぐ「上頭斜筋」「下頭斜筋」などです。いずれも頭を後ろに引いて直立に保つ働きをしています。
これらの首の筋肉のこり(首こり)がひどくなると、自律神経に影響し、副交感神経の働きが低下すると考えています。そのために、頭痛や頭重、全身倦怠感、めまい、不眠、イライラ感、動悸、血圧不安定、発汗、目の乾燥など、さまざまな不快な症状が出てきます。正確なメカニズムは現在研究中です。
【関連記事】
■首こり・自律神経失調症よりも危険なケース
■首こりとうつ
■“首こり”から頭痛、めまい、うつ、自律神経失調症が発症する。
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