読売新聞(西部版)12月23日(月)朝刊に、ネッククリニック福岡で診察にあたっている松井医師の記事が掲載されました。記事のテーマは近年注目を集めている“スマホ首”です。
首こり博士として知られる松井孝嘉 医師は、約40年にわたり原因不明の体調不良の原因となる“頚筋”の治療や研究を続け、首の筋肉の凝りが自律神経の失調を引き起こし、さまざまな体調不良を発症させることを突き止めました。
これを頚性神経筋症候群(首こりにより発症する病)と命名し、近年ではスマホにより長時間下向きに首が固定されることで首こり病を発症することから「スマホ首」とも呼ばれ、話題になっています。
このスマホ首(首こり病)ですが、慢性疲労、うつ、パニック障害、めまい、動悸、冷えのぼせなど、様々な体調不良ばかりか、自殺念慮の引き金にもなり得るということが臨床結果から見えてきています。
スマホと自殺の関係ですが、アメリカでは2010年から2015年までに中高生の自殺率が31%上昇し、女子では65%上昇しました。2010年は「スマホが普及した時期とちょうど一致する」ため、スマホとの関連性をサンディエゴ州立大学のJean Twenge教授のグループが調査・研究結果を実施しています。
それによると、スマホ使用によって「うつ症状」が急激に上昇するばかりか、自殺念慮は、スマホを使用する時間が1日当たり1時間未満では29%2時間だと33%、5時間以上になると48%に上昇しています。
この研究結果は2017年末にワシントンポストの記事にもなり、2018年にはアップル社の大株主が株主総会でスマホによる対策を要求。アップル社は、これを了承するという動きもあります。
日本では、今年になって、10代の子どもの自殺率が2010年以降に急上昇しているとの報道がニューズウィークに掲載され、また2019年12月19日のメディアでは「視力1.0未満の小中高生、過去最悪に スマホ影響か」のショッキングな見出しが躍りました。
こうした流れに先んじて、「首こり病」を発見した松井孝嘉 医師は「スマホ首」の危険性に警鐘を鳴らし続けています。※下記一例
・2016年/スマホの長時間使用が「うつ」の原因に!?
・AERA 2013年/うつ、自殺に至るケースも 恐ろしい「スマホ症候群」
・メディカルトリビューン2018年/「スマホ首病」がうつや自殺念慮の一因に?
・ヘルスプレス2018年/ スマホの普及で急増の自律神経性うつ 「首こり病」治療で改善する!
・BAILA 2019年/その不調、もしかしたら首のせい?世にも恐ろしきスマホ首
今やスマホは人々の暮らしに無くてはならないウェアラブル端末です。だからこそ、上手な付き合い方(使い方)が重要になります。つまり、スマホリテラシーの必要性です。
下向きに固定された首だけではなく、SNSなどスマホからの情報が際限なく取り込まれることで引き起こされる認知症同様の症状「スマホ認知症(情報過多シンドローム)」など、やりすぎることの弊害をしっかりと意識して上手に付き合ってほしいと願っています。
<各地の首こり病専門クリニック>
■ネッククリニック福岡 :092-483-6555
■ネッククリニック大阪 :06-6342-5055
■ネッククリニック名古屋:052-533-9180
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