■首の上半分には神経が集中している
“首こり博士”松井孝嘉医師は、首の筋肉のこりを治すことで、原因のわからなかった、さまざまな症状が消えることを発見しましたが、その明確なメカニズムについてはまだわかっていません。
治療法が先に見つかった、と言ってもいいでしょう。このようなことは医学では珍しいことではありません。
まず、首がとても大切な部位であることをご説明したいと思います。
首は細く、日常生活や思わぬ外傷で最もトラブルの発生しやすい部位です。にもかかわらず、これまでは、首の筋肉に起因する病気はないとされてきました。医学での盲点でした。
首には、筋肉と神経が複雑に入り組み、そこに、脳に栄養を送る太い血管が通っています。
首の上半分には神経や血管が集中しています。首の筋肉に異常なこりが発生すると、自律神経に悪影響が出て、さまざまな不定愁訴が発生します。しかし自律神経については、まだ完全には解明されていません。
■首の上部は“脳”の一部
首の上部は、神経の中枢センターである脳の一部と言っても過言ではありません。そのため異常が起きるとたくさんの症状が発症するのです。
しかし、現代医学は首の重要性の認識が甘く、不当に軽視しています。
残念ながら、患者さんの不快な症状が首の異常からきていると診断できる医師は、まだほとんどいないのが現状です。
自律神経の状態を判定する30問問診表はこちら
<問診表の問診項目の解説-その1>
どこに行っても治らなかった病気が首で治せる 「首こり」症状のチェックポイント解説-1
<問診表の問診項目の解説-その2>
どこに行っても治らなかった病気が首で治せる 「首こり」症状のチェックポイント解説-2