どこに行っても治らなかった病気が首で治せる 「首こり」症状のチェックポイント解説-1

 はっきりした自覚症状があるのに、病院の検査では異常が見つからない。
 そんな患者さんに共通しているのが「首こり」です。首の筋肉の異常が心身にさまざまな不調を招いていました。これを首こり病と呼び、東京脳神経センター理事長の松井孝嘉医師が発見・命名し、治療法を確立しました。
これから何回かに分けて、問診表と症状との関係性についてお話をさせていただきます。

首こり病(自律神経異常)問診表は、これまでにも何回かご紹介させていただきましたが、改めて記載させていただきますので、ぜひ次のチェックテストを行なってみてください。

 これは、患者さんの訴える症状が、首疲労からきているものなのかどうかを見極めるための問診表です。30の項目のうち、自分によく当てはまると思うものを数えてみてください。 5個以上当てはまった人は、首の筋肉の異常により起こる首こり病(頚性神経筋症候群)の可能性がありますので、必要だと感じたら、東京脳神経センターほか、松井病院(香川県観音寺市)ネッククリニック名古屋大阪福岡など、首こり病のわかる医療施設で受診してみてください 。

1:  頭が痛い。頭が重い。
2:  首が痛い。首が張る。
3:  肩がこる。肩が重い。
4:  風邪をひきやすい。風邪気味のことが多い。
5:  めまいがある。天井・外界がまわった。
6:  ふわふわ感。ふらふら感。なんとなく不安定。
7:  吐き気がある。食欲不振。胃痛不快感。飲み込みにくい。
8:  夜、寝つきが悪い。目覚めることが多い 。
9:  血圧が不安定である。血圧が200前後になる。
10: 暖かいところ、寒いところに長くいられない。
11: 汗が出やすい。汗が出にくい。
12: 静かにしているのに心臓がドキドキする。急に脈が速くなる。
13: 目が見えにくい。像がぼやける。
14: 目が疲れやすい。目が痛い。
15: まぶしい。目を開けていられない。
16: 目が乾燥する。涙が出すぎる。
17: 口が乾く、つばが出ない。つばが多い。
18: 微熱が出る。その原因が不明である。
19: 下痢をしやすい。便秘・腹痛などの胃腸症状がある。
20: すぐ横になりたくなる。昼間から横になっている。
21: 疲れやすい(全身倦怠)。全身がだるい。
22: 何もする気が起きない。意欲、気力がない。
23: 天候悪化の前日、症状が強くなる。天気予報がよく当たる。
24: 気分が落ち込む。気が滅入る。
25: ひとつのことに集中できない。
26: わけもなく不安だ。いつも不安感がある。
27: イライラしている。焦燥感がある。
28: 根気がなく、仕事や勉強を続けられない 。
29: 頭がのぼせる。手足が冷たい。しびれる。
30: 胸部が痛い。胸部圧迫感がある。胸がしびれる。

・4項目以下の人 ・・・・・・特に問題なし
・5~10項目の人 ・・・・・・軽症
・11~17項目の人 ・・・・・中症
・18項目以上の人 ・・・・・重症
東京脳神経センター問診表はこちら


【首こり度 問診表の症状チェックポイント解説-1】

1:頭が痛い、頭が重い
 首こりの場合、かなり高い確率でこの症状が出ます。後頭部から首筋にかけて、突っ張った感じの痛みがあったり、頭が重いように感じたり、頭の周囲を取り巻くような痛みを感じたりするのが特徴です。
 ほとんど毎日、長時間にわたって痛みが続き、夕方になると痛みがひどくなるケースがほとんどです。

2:首が痛い、首が張る
3:肩がこる、肩が重い

 首こりの場合、ほぼ100%、首の異常が自覚されます。問診表の項目2に当てはまった上、ほかにも複数の項目が当てはまるようなら、首こり病である可能性はかなり高いと判断できます。

 また肩の痛みが出ることも多くあります。背中にこりや痛みがある方も、問診表の項目3に当てはまりますのでカウントしてください。

問診表の4以降は、次の記事でご説明させていただきたいと思います。
→どこに行っても治らなかった病気が首で治せる 「首こり」症状のチェックポイント解説-2