今回は、松井先生の著書「自律神経が整う 上を向くだけ健康法」より、抜粋してご紹介させていただきます・・・・・・
日本人はもともと猫背の人が多く、ノートパソコンやスマホをのぞき込むことによって、首の筋肉は過剰に疲労しています。しかも、40年、50年と年を重ねるごとに、首の筋肉は異常を起こし、消耗は激しくなります。
朝、目覚めたら会社に行けないほどの疲れを感じることもあるでしょう。ですから、日常の頸のケアが欠かせないのです。首のケアによって自律神経のバランスが調整されると、眠りが深くなり、朝の目覚めがすっきりします。緊張とリラックスの気持ちの切り替えが行いやすくなり、疲れが溜まりにくい体をつくることができます。
首のケアで、便秘・下痢の症状が治ったり、肌の状態がよくなったりするという声を非常によく聞きます。それは、自律神経のひとつである副交感神経の働きを活発にするからです。副交感神経の働きを活発化することで、交感神経と副交感神経のオン・オフの切り替えがうまくいき、何ごとにも充実感を味わえるようになり、気持ちも上向きになります。
首のケアとは、ジョギングのように意識して行う運動ではなく、日常の習慣の中で無意識に行う「クセ」にすることが重要です。「軽い頭痛だ」「よくあるめまいだ」「たかが便秘だ」とばかにしているうちに、首こりは悪化し、症状は重くなり、様々な不調が出てまともな日常生活が送れなくなります。
ひとつの症状がドミノ式にほかの症状を呼び込むのです。頭や目の働きもにぶり、次第に体を重く感じるようになります。
現代に生きる私たちは寿命を長らえる「長寿」を得ることはできましたが、ほんとうに必要なのは、心身ともに快適に人生を送る「健康長寿」です。そのためには自律神経のコンディショニングを常に心がけることが肝要です。
そして、そのもっとも簡単な方法が「首がこらない生活習慣」をつくることです。
・・・・・・この首のケアや首がこらない生活習慣、そして首こりの典型的な諸症状などは書籍で詳しく触れていますが、基本的には「下向きを続けない」「15分に一回は首の筋肉をゆるめる」「首を冷やさない」「首を温める」などです。下向きの典型は、職業ですとネイリスト、美容師さん、歯科医、料理人、文筆業などなど。特に小説家は下向きが多いため、首こりによるうつや不調が多い傾向にあります。
また家事やデスクワーク、受験勉強も首こりリスクを内在していますので、注意が必要です。
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